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イラクの「大量破壊兵器」とは?
日本共産党

2003年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

イラクの「大量破壊兵器」とは?


 〈問い〉 アメリカが攻撃の理由にしてきた、イラクの「大量破壊兵器」とはどんなものだったのですか。 (福島・一読者)

 〈答え〉 いま米英政府の情報操作疑惑が政治問題となっている、イラクの「大量破壊兵器」とは、化学兵器や生物兵器、核兵器、射程百五十キロ以上の弾道ミサイルなどです。湾岸戦争後の国連安保理決議六八七(一九九一年四月)が、イラクに全廃を求めたものです。

 イラクのフセイン政権が、サリン、マスタード、VXガスなどの化学兵器、炭疽(たんそ)菌を用いる生物兵器、核兵器の開発を進めていたことは世界に知られていました。一九八〇年代のイラン・イラク戦争や、国内のクルド人弾圧で化学兵器が使用されています。当時、米国は、親米王朝を倒したイラン政権に対抗するため、イラクに接近、毒ガス使用を黙認し、援助も与えていました。

 湾岸戦争後、国連大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)の査察が九八年までイラクで実施されました。大量破壊兵器はこのとき大半が廃棄されたとみられています。国際原子力機関(IAEA)は核兵器関係施設を九二年末までに破壊したと報告し、スコット・リッター元主任査察官は大量破壊兵器の「90〜95%」が「検証可能な形で」廃棄され、工場もほぼ破棄されたと証言しています。イラクが査察前に廃棄したとする兵器や、資料の不一致の検証が残っていましたが、米国は九八年十二月にイラク爆撃を強行し、査察は四年間中断されました。

 昨年十一月、国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)とIAEAの査察が再開され、検証も前進し、違反が指摘されたミサイルの廃棄も進みました。査察団は三月に「あと数カ月の査察で問題は解決できる」と報告しましたが、米英はイラクの保持を断定し、戦争を強行しました。その後、米の調査団も大量破壊兵器を発見していないと中間報告するなど、米英には断定の根拠情報もなかったことが露呈しています。

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 〔2003・10・8(水)〕


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